コメント&感想Comment

脚本が、驚くほど非常によくできている。
大変ヒューマンな作品で、子ども達は気に入ってくれるだろう。これは重要なことだ。

ユーリ・ノルシュテイン/「霧の中のハリネズミ」「話の話」監督

5歳になる孫とはじめて、ふたりきりで映画を見た。
終わった直後に、孫がこう言った。「ちえりは強いね~」。
5歳だからといって、バカに出来ない。

鈴木敏夫/ スタジオジブリ プロデューサー

制作スタッフの愛が滲み出る、ひたすらに暖かい映画でした。
この時代にあえて”人形アニメーション”を選択した彼らに脱帽です。

コミックス ウェーブ フィルム 川口典孝/「君の名は。」製作

自分の大切なものを他者に与えることによって、自分自身も救うことが出来るというメッセージが、 私の心にも素直に染みこんできました。
人形アニメーションが獲得する豊かな空間と光が、そのまま観客の心を照らして励ますように感じられた良作だと思います。

森田宏幸 /「猫の恩返し」「ぼくらの」監督

Makoto! 作品大変気に入りました。
非常に感動的で、愛、喪失、新たなスタートや想像の力が詰まった美しい成長の映画だと感じました。
アニメーションにも大変感銘を受けました。
このようなストップモーションのキャラクターデザインのスタイルは見たことがなかったです。もっとあなたの作品を色々見たいです!!

ブラッド・シフ / スタジオライカ アニメーションスーパーバイザー 
        『KUBO/クボ 二本 の弦の秘密』(アカデミー賞長編アニメ賞&視覚効果賞 Wノミネート作品)

美しい造形と美しい物語。素晴らしい映画をありがとう。 私はちえりの「父親の死という不幸への優しくて美しい歩み寄り方」にとても心動かされました。
成長するために戦わないといけない恐ろしさは、実在している敵ではなく、自分の中にあるという点も好きです。
空想はいいもので、美しいものです。
でも空想の中に生きることで、その異世界で生き迷ったり、自分の周りにいる人を忘れることはとても危ないことです。
「ちえりとチェリー」は子どもたちに「現実の人生について考えさせる映画」として成功した作品です。
そしてこの物語を表現するために、ストップモーションアニメーションという技術を選んだことを誇りに思います。ありがとう。

クロード バラス/「ぼくの名前は、ズッキーニ」(アカデミー賞長編アニメ賞ノミネート作品)監督

「名前をつけることでその存在が特別なものになる」ことは多くの人が実感として持っている。
主人公ちえりが蓋をしていた過去と向き合い成長する姿は「名 前」=「記憶」と結ぶ。心地よい春風とともに忘れてはならない大切なことを思い起こす物語だ。 

村田朋泰 /アニメーション作家 「森のレシオ」、「HERO」(Mr.Children)MV

ちえりとチェリーは本当にコマ撮り映画という事実を忘れるほどのクオリティと、引き込まれるストーリーに感動しました。
映像美はもちろん、命に関するテーマと成長していくちえりの姿に自分自身の人生を投影して、深く考えさせられると同時に、人は変わることができるというメッセージにも、とてもとても勇気づけられました。

KASHIWA Daisuke / アーティスト「言の葉の庭」音楽

日本では珍しい長編パペットアニメ。
造りこまれたパペットたちとミニチュアセットが、目に新鮮で惹きつけられます。
懐かしさを覚える田舎の風景。日本家屋独特の光と影のコントラスト。子供らしい空想世界。
そんな舞台で綴られる物語は、人生に悲しみがあることを知り始めた子供たち、 泣き虫な自分を心に隠したまま大人になった者たち、そういう人たちにこそ見てもらいたい。
きっと僕と同じく、あたたかな涙がいっぱいに溢れるでしょう。

武田一義 / 漫画家 「ペリリュー 楽園のゲルニカ」

こどもの頃、世界はどこまでも大きく広く、なのに自力では行ける場所も出来る事も限られていました。
感動した事や悲しかった事を、誰かに上手に伝える方法もよく分かりませんでした。
ちえりちゃんもそんなこどもの一人。
その代わり、ちえりちゃんは小さな心の中いっぱいに空想を繰り広げています。
ぬいぐるみのチェリーに向ける彼女の表情はとても豊かで、 お母さんや親戚に向ける表情との違いにははっと胸を捕まれます。
悲しい出来事に傷ついた時、人はたったひとりで空想する事で自分自身を癒し乗り越えてゆく時があるのだと思います。
そんな空想にも、実は大切な誰かが住んでいる―そんな事を「ちえりとチェリー」を観て、ちえりちゃんといっしょに思い出させて貰えました。
今、姪や甥を見て、彼らの頭の中や胸の中には、どんな世界が広がっているのだろうと思います。
彼らの傍らにも彼らだけのチェリーが居るのかも知れませんね。

森和美 / 漫画家「エシカルンテ」

■キャスト&スタッフからのコメント

「ちえりとチェリー」は、とてもキラキラした作品です。
人は自然と変わっていくところが有ると思うのですが、その中でも人それぞれ絶対に変わらないところが有ると思うんです。
ちえりも映画の中で大事にもっている宝物のようなものが有るのですが、それを、「絶対になくならない、変わらないものだよ」というメッセージの映画のように思います。
皆さんも映画を観ていただけましたら、是非、ちえりと一緒に、皆さんの中にある宝物のようなものの存在を感じていただけたら嬉しいです。

ちえり役:高森奈津美

コメント1
今回、パペットアニメーションの声を当てさせて頂くのは初めてでしたが、
中村監督、そして主演のちえり役の高森さん、そして、出演者の皆さんと一緒に、凄く楽しく、収録をすることができました。
「ちえりとチェリー」は、凄くかわいくて、凄く感動できるお話になっていると思います。
是非皆さん、楽しんで頂けたらと思います。

コメント2
「ちえりとチェリー」は、もう既に忘れてしまっていた幼い自分と、
その頃見ていた景色、現実と空想を同時に映したようなあの景色を思い出させてくれました。

チェリー役:星野源

丁寧に築き上げられた心温まる感動作。
仲間に入れていただきとても嬉しいです。
私もたくさんの方に「ちえりとチェリー」を観ていただきたいです。

主題歌:Salyu

「ちえりとチェリー」を作り始める少し前、私は母親を亡くしました。決して褒められたような親子関係ではありませんでしたが、
それでも自分と世界を繋いでいた何かの線がふっつりと切られてしまったような喪失感がありました。
それから、「命とは何なのだろう」ということを漠然と考えはじめました。
企画のスタートとほぼ時期を同じくして、あの東日本大震災がありました。
多くの人が被災しているのを見ながら、そして私と同じように、大きな喪失感を感じているだろう人たちに対して、
「物を作る人間は何が出来るのだろう?」ということも考えました。
その中で生まれた物語が、「ちえりとチェリー」です。
この映画が皆さんの元に届くことを願っています。

監督:中村誠

この物語の主人公・少女ちえりは、大好きだったお父さんを亡くした痛みを、小さな心にとじこめて生きています。
ちょっぴり弱虫だったちえりは、想像力の世界で楽しい友だちに出会い、不思議な出来事を体験して、
困難を乗りこえる強さを身につけていきます。
そして、大冒険の果てに、かけがえのない宝物が自分の心のなかにあったことに気づくのです。
『大切なもの。それは家族の愛と、前に進んでいく勇気』……たくさんの方の心に、暖かい涙と、感動を届ける映画です。

脚本:島田満

私が「ちえりとチェリー」に参加できたことは、この上ない喜びです。
私には、中村監督がロマン・カチャーノフのソビエト・クラッシク・アニメーションの伝統を引き継いでいると思えてなりません。
作品には善意に満ちた心が感じられ、キャラクターのイメージは、カチャーノフ監督の≪ミトン≫のように心に訴えてきますし、私たちを感動させてくれます。

美術監督「チェブラーシカ」「ミトン」:レオニード・シュワルツマン