2015/09/2
「ちえりとチェリー」を作り始める少し前、私は母親を亡くしました。決して褒められたような親子関係ではありませんでしたが、
それでも自分と世界を繋いでいた何かの線がふっつりと切られてしまったような喪失感がありました。
それから、「命とは何なのだろう」ということを漠然と考えはじめました。
企画のスタートとほぼ時期を同じくして、あの東日本大震災がありました。
多くの人が被災しているのを見ながら、そして私と同じように、大きな喪失感を感じているだろう人たちに対して、
「物を作る人間は何が出来るのだろう?」ということも考えました。
その中で生まれた物語が、「ちえりとチェリー」です。
この映画が皆さんの元に届くことを願っています。